いわゆるサプリ、supplyです。
この言葉が流行り出したのは20年くらい前でしょうか？間違っていたらごめんなさい。でもこのサプリ、ほとんどの皆さんが無意識に行っていたことがあるんです。何だと思いますか？実は、お母さんのおっぱいです。
母乳で育った赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が多く含まれているということが分かってきました。栄養だけでなく、乳酸菌もきっちり受け渡しているんです。生命ってすごいですね。ただ、ここで大切なのは赤ちゃんのうちに乳酸菌を溜め込んでおくということですし、これがこの人の腸内における乳酸菌数の初期値とでも言ったら良いかも知れません。(もちろん、その後の食料の種類によって菌の種類は変化していくと思われますが・・・。)
人間の性質として、残念ながら体内で乳酸菌を作り出すことができません。離乳食が始まったら乳酸菌を摂らなければ減る一方です。日本の住民としては、それこそ味噌や醤油、日本酒、漬物・・・、ありとあらゆる智慧を使って乳酸菌を補い続けてきました。
すなわち、『乳酸菌は摂るべき栄養のひとつ』ということです。食文化の多様化というのは近代では明治維新が境になっていると思いますが、乳酸菌を摂る機会が減ってきている今、もう一度見直してみませんか？というのが、今回のコラムです。